復活デゴイチに潜入 45年ぶりに八ケ岳山麓を快走(産経新聞)

【鉄道ファン必見】

 JR東日本の「山梨・中央線キャンペーン」で、29日から2週にわたって土日曜日計4日間、甲府〜小淵沢(39・6キロ)間を走る蒸気機関車「D51形498号機」の試乗会が27日、報道機関や沿線の市町村関係者を集めて開かれた。記者も試乗した。

  [フォト]終着駅の小淵沢に到着したD51

 普段同区間を走る普通電車だと所要時間は約40分間だが、D51では1時間半を要する。甲府盆地から八ケ岳山麓にかけて標高差が約600メートルの上り坂となっているためだ。客車4両の連結では時速35〜40キロが限界という。だが新緑の風景がゆっくりと流れる車窓がかえって旅情をかきたてる。鉄道員の格好も詰め襟の作業服姿で帽子のあごひもを着用して、往時をしのばせる。車内では要所要所で観光アナウンスが流れる。韮崎駅では「ここは武田(信玄)氏発祥の地。右手前方には八ケ岳が」という調子だ。

 参加者に地元甲斐市の保坂武市長の姿があった。SLが同区間から姿を消して45年。「10歳ぐらいのとき日野春から韮崎までよく機関車に乗った記憶がありますよ。家にいても汽笛がよく聞こえて。石炭のにおい、煙のにおいがなつかしいね」。SLがしばし童心に返してくれたようだ。

 今回の車両編成は先頭のD51に客車4両、後尾にディーゼルカー。韮崎からの急勾配(こうばい)にはディーゼルカーが後押し。出力を高めるためD51のはき出す煙が急に増す。沿線では住民が手を振りD51を迎え、重低音の汽笛でD51が答えた。

 D51を運行するJR高崎運輸区の説明だと、甲府から小淵沢まで走るのに石炭2トンを燃やした。石炭庫には8トンを乗せている。計算すると一気に160キロ走れる計算だが、「水がたりなくなる」ため途中で給水が必要になるという。

 甲府駅を午前10時2分に出発して、小淵沢駅には定時の同11時33分到着。試乗会走行を終えた井草真二運転士(52)は「2・5%の上り勾配を運転したのは初めて。いい経験をさせてもらった」と話し、高崎運輸区のスタッフに整備してもらい、「D51のコンディションはいい」と周囲のスタッフに配慮した。沿線にはSL走行45年ぶりとあって多くの住民が手を振ってくれると「うれしくて、汽笛を鳴らして答えてます」とも話した。SL運行は人気で、運よく指定券が買えた人には「ぜひ窓を開けてD51の音を楽しんで」と加えた。

 小淵沢駅に到着すると、はっぴ姿の北杜市消防団小淵沢分団員がいた。聞くとSL給水のお手伝いだと。22日から続く試運転と本番4日間に、ポンプ車を構内に持ち込み3〜4人が出動して給水作業を続ける。華々しい観光キャンペーンにはこうした人たちの裏支えがあったんだ。(牧井正昭)

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2010-06-07 20:13  nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

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